歯周病治療

歯周病の恐ろしさと治療の大切さ

歯周病は、歯ぐきの炎症を引き起こし、やがて歯ぐきを退縮させ、最終的には歯を支えるあごの骨を溶かしてしまう恐ろしい病気。最悪の場合はあごの骨が歯を支えきれなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。

また、歯周病菌が唾液や血液に混じって体内へと入り込み全身疾患を引き起こすケースがあることが最近の研究でわかってきています。

お口のなかだけの問題と甘く見ず、適切な対処を心がけましょう。

歯周病も虫歯と同様に歯垢が原因ですので、まずはしっかりとブラッシングをすることから。あとは、少しでも歯ぐきの腫れやブラッシング時の出血が見られたら、なるべく早く歯科医院を受診すること。

歯周病は大変気づきにくい病気ですので、欠かさず定期検診を受けることをおすすめします。

歯周病が引き起こすとされる全身疾患例

■肺炎
睡眠時など、歯周病菌を含む唾液が気管に入ると、肺の周辺組織の炎症を引き起こし、肺炎へと発展することがあります。

■心臓疾患
血管に歯周病菌が入り込んでしまうと、血栓ができやすくなり、心筋梗塞や動脈硬化といった疾患を引き起こす恐れがあります。

■糖尿病
糖尿病患者の方が歯周病にかかると、糖尿病が悪化してしまう場合があります。また、糖尿病は人体の免疫力を低下させるため歯周病になりやすくなるとも言われています。

■早産
歯周病菌が体内に入り込むと陣痛のような筋肉の収縮が起こり、早産や低体重児出産の原因になる場合があります。

気づくのは悪化してから~進行段階と治療法~

初期

症状治療法
歯ぐきに炎症が起き、ブラッシング時に血が出ることがあります。痛みはほとんど感じません。炎症が起きている箇所を検査し、歯垢や歯石をキレイに取り除きます。2~4週間程度で治癒します。

中期

症状治療法
口臭が強くなり、歯ぐきからの出血もひどくなります。膿が出たり歯がぐらついたりすることもあります。口臭が強くなり、歯ぐきからの出血もひどくなります。膿が出たり歯がぐらついたりすることもあります。

中期

症状治療法
あごの骨が溶かされ歯がぐらつきます。また、触れると痛み、強く咬めない場合もあります。検査内容によっては抜歯が必要です。抜歯をした場合や歯が抜け落ちてしまった場合は入れ歯インプラントなどで補います。2~3ヶ月程度で治癒します。

池上とも歯科クリニックの歯周病治療

スケーリング・ルートプレーニング

専用の器具を用いて歯に付着した歯垢や歯石を除去する「スケーリング」と、スケーリング後にざらついた歯の表面を滑らかにする「ルートプレーニング」を行い、歯をキレイ&ツルツルにします。

歯がキレイになると、歯ぐきの炎症が和らいでいきます。

歯周病になる前に効果的な予防を心がけましょう

歯周病は予備軍を合わせると、実に日本人の成人の約8割が感染者と言われるほど身近な病気。感染リスクの高い病気だからこそ、予防は欠かせません。当院で は「病気になる前」の予防を推奨していて、歯周病予防にも力を入れて取り組んでいます。お口の健康、体の健康をともに考え、ぜひ定期的な受診を心がけてく ださい。

「病気になる前」の予防を予防歯科についてくわしくはこちら